一口に予防といっても、様々な方法があります。患者さまのニーズに合った選択肢をご提案することはもちろんですが、予防に取り組んでいただくことが何か修行や苦しみのイメージを招くようでは意味がありません。普段の洗髪や入浴と同じように生活習慣として定着する、あるいはスポーツでひとつの技を覚えることの楽しみといった形で、歯の予防を理解していただくことが大切だと思っています。
予防治療の究極の理想は、患者さまのセルフケアと歯科衛生士のプロフェッショナルケアで、治療をしなくてもいい状況になることです。むし歯や歯周病を完全に防ぐ方法はありませんが、むし歯にならない確率を上げていくことは十分可能です。
治療の終わりはゴールではありません。むしろ、そこからが本当のスタートなのです。